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穀雨の頃

雨に散った桜、毘沙門堂のトリックアート。

Tシャツで過ごせるくらい暑かった日の翌日、
ダウンジャケット級の寒波に見舞われる。
最近、お天気が安定しません。
四月の気候は変わりやすいと言いますが、
これほどの気温差は、あまりない事だと思います。


昨日は一日中の雨。桜も散ってしまいました。
今日は毘沙門堂へ行って来ました。
地下鉄山科駅から北へ一キロ程歩いたところ。
立派なお屋敷が軒を連ねる
緩やかな坂道を上って行きます。


坂の途中に琵琶湖疏水の橋。
流れに沿うように植えられたソメイヨシノと、
その足元に群生する黄色い菜の花。
ソメイヨシノとはタイミングが合いませんでしたが、
菜の花は今が満開。眩しいくらいに元気な黄色です。
ちなみに、ソメイヨシノは咲き始めの花びらは白く、
徐々にピンクに色づいていく。
花びらが白い間は、多少の風が吹いても散りにくく、
いよいよピンクに染まった後、風に散ってしまうそうです。


さて、長い階段を上って毘沙門堂の境内へ。
宸殿前のしだれ桜は、樹齢百年を越える大きな木。
雨に散った花びらが、地面をピンク色に彩っています。


桜の見頃を過ぎた雨の日の翌日ですから、
参拝客もまばらで、宸殿には誰もいません。
宸殿の障壁画は、全て狩野探幽の養子、狩野益信の作。
各部屋は閉め切ってあり、拝観料を払ったら、
勝手に中に入って観賞していいのだけれど、
誰もいないと却って入りにくい。
障子戸を開けながら「いいのか?」と、少し緊張します。


見る方向によって机が四角く見えたり細長く見えたりする、
今でいうトリックアートのようなものや、
梅に鶯、竹に雀といったお決まりの組み合わせではなく、
他の鳥を描くことで「取り(鳥)合わない」という意味を
持たせたものなど、趣向が凝らされていて面白い。
鯉を描いたついたては、円山応挙筆。
こちらもトリックアート。見方によって鯉の姿が変化します。


そうそう、絵といえば、土曜日から京都国立博物館で、
「長谷川等伯」展が始まりました。五月九日までと、
大がかりな展覧会にしては、結構、開催期間が短いので、
行かれる方はお忘れなく。

それでは。


平成二十二年三月十九日
錦・高倉屋 濱田千香

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